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2020年11月18日水曜日

男の子

気づけば11月も下旬にさしかかり。早いですねー。
相変わらず浦島な夜宮でございます。

ご近所の中学生の男の子が焙煎してるとこを見たいというので、
本日は見学に来てもらいました。
本来は気が散るのと恥ずかしいので焙煎中はお見せしたくないのですが💦

俗に、ちょっと生きづらさを感じてる、と言われるようなタイプの男の子。
焙煎するのに大事ってありますか?と聞かれしばし思考タイム。
豆を選ぶとか丁寧にとか温度とか。そういうありきたりのこと、当たり前のことを聞いてるんじゃないんだろうなと。

焙煎よりも、焙煎が終わった後に機械を通して、自分に問いかける事

それが当店の答えです。
その答えの意味を説明すると、とても納得したような顔で帰っていきました。

こういう感性の鋭い子たちが生きやすい世の中でありますように。



2020年9月30日水曜日

簡単ですか?

温かな珈琲が美味しい季節になりました。
今は珈琲というより秋の果物に夢中な夜宮でございます。




焙煎て簡単ですか? と聞かれることがあります。
そして焙煎で簡単に出来るんですね、と言われることもあります。

さて。

答えとしては子供にでも簡単に出来ます。はい。
ようは煎り豆ですから。
火を通しさえすれば珈琲になります。なんの難しいこともありません。
機械にしろ手焼きにしろ、器具の使い方と火加減と
焙煎のプロセスさえ覚えれば至極簡単なものです。マニュアル化も出来ます。

焙煎の温度を決め、タイマーをかけて何分になったら
こうする、はじけが始まって何分になったら取り出す。
それでもちゃんと珈琲になります。
使う生豆が良ければ美味しくなります。




















難しいのはそこに個性を表現すること。
それは何でも同じです。
ケーキでも珈琲でも絵画でもアクセサリーでも。

自分が思う一点。味。そこを目指して何度も焙煎を繰り返します。
農産物ゆえに変わる品質。梅雨時期の焙煎、乾燥する時期の焙煎。
また珈琲の原産地は政情が不安定な国も多いです。
入荷が止まるときもあれば、天災によって農園が全滅し、入手できなくなる豆もあります。
そうなると代用できる生豆を探さなければなりません。
豆の種類によって引き出したい味もかわります。
量販店で販売したいのか小さな店舗で限られた地域で販売したいのか。
スタンダードな珈琲をメインにするのかプレミアム性をメインにするのか。

特に当店はいつ飲んでも変わらない味。というのを大事にしています。
10年前も今日の味も変わらない。
その為に毎回同じ焙煎具合というのはありえません。
違うと思ったものは出さずに廃棄することも厭いません。
もちろん、当店のイメージする珈琲が必ずしも美味しいわけではありません。
そして焙煎する人にもさまざまな考えがあります。
100%の正誤はありません。

今回のドリップバッグ。豆のブレンドも焙煎もガラッと変えました。
またドリップバッグという形でどれだけ最初にイメージした味が表現でき、
それを長時間保持できるかというのは新たな試みでした。
当店の焙煎スタイルの一つの集大成でした。
袋詰めの委託製造もふくめて1500P以上作成したドリップバッグが
お客様へお配りしたものとあわせて二か月で無くなったのは
認められたとか成功ではなく、さらに次のステップへ進めという事だと思ってます。
恐怖でしかありません(笑

焙煎は簡単ですか?
しごく簡単です。だれでも出来ます。
それを難しくするのは己。理由はひとつ。まだ豆の声を聞けてないからです。
いつでも学びの途中。













2020年9月14日月曜日

記憶の彩り

 ばたばたと過ぎたこの一ヶ月。

強気で作った30周年の粗品もすべて配り終えてほっとしてる夜宮です。

ドリップバッグは結構な数作りまして、おまけに賞味期限も通常の半分に設定したため、

残ったらどうしようかと、内心考えてましたが💦

なんとか目標にしてた今月いっぱいで終了しそうです。

ありがとうございました。


先日、隣の市から懐かしいお客様がご来店されました。

ドライフルーツのお土産と、最近亡くなった彼の思い出と共に。

悲嘆ぶりが表情にあらわれていましたが、

それでもぽつぽつと思い出を語るうちに少し笑顔が見えて。

お帰りになるときは笑顔で又来ますと手を振っていかれました。

長年営業していると、

こういった場面に多く出会います。


モカが好きだったのよね、ウインナーよく飲んでたわ

この席が好きだったのよ


遺された方の中に残る故人の思い出。

そこに当店が関わっていることに、いつもありがたさと責任を感じてしまいます。

常に思ってることですが、

どういった時間を提供できるか。

それこそが飲食店には必要なことだと思います。

こだわった食材もこだわった珈琲もすべて

お客様の記憶を彩るものにしか過ぎないのですから。






2020年8月17日月曜日

30周年

8/2で開店30周年を迎えることが出来ました。
とはいえ、あまり実感のない夜宮です。
そんなに経ったのか―、という感じです。
長い年月、変わらずにいるつもりでも少しずつ変化を続け、
気が付くとここまで来ていたというのが本音でしょうか。

30年という節目で、ある意味一つの当店の歴史が終わったのを感じています。
今からは先の全く見えない時代の未知の海へ漕ぎ出すわけですが、
生き残りをかけて、とか革新、斬新、チャレンジ、といった勇猛な言葉は
当店にはそぐわないようにお思います。
ゆるゆると古き良き時代を踏襲しながら、
当店らしい歩みを今からも続けていければと思います。
「よくわからないけど、ほっとする、力が抜ける」
いみじくも先日いらしたお客様が評して下さった、
この言葉通りの当店であり続けたいものです。



今回、どなた様からもお祝いの品、お花のプレゼントはご辞退させていただいたのですが、
それでも小さなアレンジメントやお菓子、
よく頑張ったねとご褒美のお赤飯を頂戴しました。
ありがたいことです。

当店からはドリップバッグの粗品をご用意いたしました。
ブレンドを何度も重ね配合を考え、完成した珈琲です。
今回使用した生豆はこの先入荷することはないかと思います。
アイスにしても、氷に負けないように仕上げています。
飲む方によって全然印象が違うようで、感想を頂くたびに新鮮な気持ちです。
是非、お越しの上、手にとられてください。






2020年7月13日月曜日

身の丈

ギフトの季節になりました。
この時期になると髪の毛が抜けそうな気分になる夜宮でございます。




今年で店舗オープンから30年になりますが、
「身の丈」という言葉が実感されるようになりました。
この30年、それなりに波乱万丈ありまして。
人の連帯保証人になって借金を二千万ほど丸抱えし、
閉店の危機がありました。
新たに始めた事業が軌道に乗らずその借金も。
メンタル面で珈琲の焙煎が出来なくなったこともあります。

そして今はコロナに豪雨災害。

そういった中でも、なんとはなしに今までこれたのは
お客様の支えがあったのは第一義に、
無理せず地道に細々とわずかな灯を頼りに歩んできたからだと思います。
流行ってる店を見れば羨ましいなと思いますし、
オシャレで素敵なお店を見れば、自分の店にため息をつくこともあります。
もう少しこうできれば。あそこも改装できれば。
パッケージもこういう風にできれば。

他所の芝生が青く見えるのは世の常人の常。

結局ゴミになる過剰で華美な包装はいらない
過剰な宣伝もいらない
アイス用、カフェオレ用と区別して販売する必要はない
管理が難しくなるほど種類は置かない
一日に何十キロも販売するより
責任もって間違いなく管理できる量を焙煎する
売切れてお客様にお待たせするご迷惑はおかけしても
当店らしい珈琲をお渡しする

そうして引き算ばかりしているうちに、
身の丈にあった店舗運営が出来ているように思えます


ただメンドクサイの嫌なだけだろ?とは天の声。
・・・いい勘してます😆







2020年6月24日水曜日

再びの蜂

親戚に「万年青(おもと)」1~2株わけてと言ったら、コンテナごともってこられた夜宮です。店先にでん。




昨日より、崖っぷち養蜂開始しました。

持ってきていただいた分蜂群。
網から出したとたんにバラバラ地面に落ちて苦しみだした蜂たち。
多分殺虫剤まかれたかなぁ。仕方ないねーと。
苦しんでる蜂たち見てると、片付ける気持ちにもなれず、
寂しい気持ちで、その日はそのまま放置しました。
翌朝、ベランダに行ってみると、
前日ベランダ中におちてた蜂たちの姿はほぼなく、
おいてるコンテナ下から頻繁に出入りする蜂たち。

もう奇跡です。

残った蜂は、持ってきて頂いたときの半数以下になってますが、
元気に営巣をはじめました。

逞しい彼女たち。生きる本能。

この時期の巣作りの見通しは良くないです。
蜜源の花も少ないですし、
絶対数が少ないので、スムシ(蜂の巣に寄生)に対抗できるか💦

それでも、あの状態から生き延びた彼女たちなら頑張ってくれるかなと信じます。





2020年6月19日金曜日

一喜無憂

「冷蔵庫に夜宮さんの珈琲あると安心する。」
と、お買い求めにいらしたお客様。
笑顔に後光がさして見えました。朝から泣かせるぜ😭😭😭

人を憂う人が優しいのか、
常に物事を憂う人が優しいのか、いまだ分かりませんが、
憂いをまとう優しさより、喜びを共有出来る人になりたいと思います。



ブルーベリーの実がつきました。今から色づいていくのが楽しみです。