2019年2月26日火曜日

手紙の向こうにあるもの。

少し前のこと。
入院している友人が珈琲をのみたいと言ってるので、ポットに詰めてくれますか?
とご依頼いただきました。
なかなかに重い病状とのことで、
闘病中の体に負担のかからないように調整しながら抽出し、お持ちいただいた珈琲。
後に、とても喜んでいましたよと報告いただき安堵したのを覚えております。

そして昨日、ご入院先より届いたお手紙。
大切に手元に置かれていたという珈琲柄のブックカバーが同封されたお手紙には、
「心のこもった癒しの味、生きる気力がわいてきました」の一文。

友を思うお客様の気持ちにより添えた珈琲をお渡しできた喜びとともに、
この文章の向こうに、
その方の心の浮き沈みが垣間見え、胸が痛みました。
そして畑で猛省する一日となりました。
この一文に見合うだけの仕事が出来ているのか。
この方がいらした時に、
その時以上の珈琲をお出しできるのか。

このお手紙は、当店が目指す店の在り方の、第一歩を教えてくださいました。
29年たって、
ようやくその入り口に立てました。











2019年2月22日金曜日

名役者

当店のお客様はサントス(ブラジル)ファンが多く、
ご来店の度に、1kgお持ち帰りになる方もおいでです。

サントスの特徴はボディのしっかりしたコクと甘み。
ブルボン種か最近割と人気のあるムンドボーノ種であるか、

また農園ごと、生産場所によって多様な味わいの違いがあります。


主役にすればその個性をいかんなく発揮し、脇役にすればほかの豆の個性をフルに生かしながら上手くまとめあげていく。一流の役者さんですね。

2019年2月19日火曜日

ひとり

雨で始まった、当店の一週間。
今週もよろしくお願いいたします。

「一人になりたくなると、ここを思い出すんです」とお客様。

当店の場所柄、また性質上、
人とのふれあい、とか、お客様同士の交流というのは生まれにくいのですが、
当店の「自分をとりもどす空間」という理想を、
今後も目指していこうと思っています。

どこかヒステリックに、不協和音的なノイズを感じるようなコミニュケーションを図ろうとする時代ですが、
一人の時間もまた大切ではないかと感じます。
いつでも誰かとつながっていたい。
繋がっていないとわすれられるという、不安感。
人のことを思いやるより、自分のことを見てほしいという焦燥感があふれたSNS
孤独が何よりも恐怖の対象になってる風潮もありますが。

その中で、ほっと、自分とだけ会話できる時間。
その時に、寄り添えるような珈琲をだせればと願います。
「ひとりの時間」というのは、恐れさえしなければ
きっと、どんなものより、自身の気持ちを癒すものであるはずです。




2019年2月13日水曜日

珈琲は
色、泡、香り、味
何がいいのか悪いのか全力で伝えてきます。

珈琲は雄弁に語りますが、如何せん、聴く耳の修行が足りません。
ききみみ頭巾が欲しいこの頃。


2019年2月9日土曜日

嬉しい連休初日

今日は素敵な出来事ばかりでした。
小学校の時、店の前でいつも遊んでた、通学時にいつも通ってたという女性のお客様お二人に、学生さん。

うちに来るためだけに戸畑まで車を飛ばしてきてくださったお客様。

北九州のイベントを盛り上げる活動されてるK様カップル。

そしてこの寒い中、とりたてのワカメのおすそ分けを持ってきてくださったT様ご夫妻。
少しだけお湯を通して頂きました。
潮の香りが豊かな味です😊❤

そして親子、お孫さん3代でお客様になってくださってるご家族様が4代目のお嬢様と。

ありがとうございます。


コーヒーの酸味