この数日、新しい営巣地を探す探索蜂というのが当店にきています。
この蜂が来たからと言って、すぐに入居があるわけでなく、
いくつもの候補地から選んで選びぬいてお引越しになるんですが。
見てるとずーっとホバリングしながら出入り口の出入りのしやすさ、周囲の状況、
巣箱の状況を、数匹で周囲を警戒しながら何度も何度もチェックしてます。
入居してくれればうれしいですが、
それがなくても畑やプランターの花に来てくれている姿を見るだけで、
幸せな気持ちになります。
飼育において、強制捕獲というのがあります。
分蜂した蜂を強制的に捕まえて、飼育箱にいれてしまうことなんですが、
はたしてそれはいいことなのかな、と思うようになりました。
次の営巣地を見つけて飛び立とうとしている蜂を無理やりに閉じ込めてしまう。
減少しもしかして絶滅するかもしれない蜂を増やすという名目で、
せまい範囲の中で飼い続ける。
二ホンミツバチの飼育において、養蜂家が悩まされてる案件が
子だしという現象です。
ミツバチは巣と群れを守るために、ウイルスや菌、寄生虫に感染した子を、
巣から出します。その結果、飼ってる数十群の蜂が全滅するケースもあるようです。
これが自然界においても行われているのか、
養蜂の場だけなのかはわかりませんが。
入居してくれればいいなぁと、巣箱を頂き、作り、設置しては見ましたが、
ただでさえ自然環境の激しい変化で弱体化しつつあるミツバチを、
さらに人の手で弱体化させてしまうのは、正しいんだろうかと、
巣箱に出入りしてる蜂を見てて思うようになりました。
もちろん上手に飼われて保護に貢献されてる方も沢山いらっしゃいます。
尊敬すべきことです。
当店としては飼う事より、ミツバチが安心して遊びに来れる環境を作ってあげたいものです。