2018年9月20日木曜日

ドリッパー①

気づくと9月も半ば過ぎ、すぐにお彼岸ですね
どれだけ更新さぼってたのかよくわかります。
今日は珈琲屋らしいお話を。

よく聞かれる質問の一つに、

「ドリッパーは何を選べばいいですか?」

ドリッパーで味が変わりますかと言うと、
かなりの差が出ます。
ドリッパーの穴が一つか二つか、
またドリッパーの中の溝があるかないか、
深いか浅いかでも大きく変わります。
ながーい話になるので、今回は材質について。


①ドリッパーの材質


珈琲をドリップする上で、抽出時の温度を一定に保つというのは、むら無くエキスを出す為のポイントとなります。
そういう点では、ドリッパーに滞在するお湯の温度が、出来るだけ急激に冷えないように注意するよう気を使います。

現在、ネル製、金属製、陶器製(セラミック含む)、プラスチック製と種類も多く販売されています。

ネルは、ネルの微細な繊維が珈琲豆の微粉を絡め取ってくれるので、後味のスッキリとした滑らかな味わいが特徴です。ドリップも、プラスチックや陶器のドリッパーとは違いがあります。
どちらかといえば多人数の珈琲の抽出において、その良さが際立ってきます。
布製であるため、使用前に珈琲で煮沸する等の下準備が必要なことと、乾燥しないよう常に湿った状態であること、また雑菌が繁殖しないよう、保管方法に神経尖らせる必要があります。
ネルに比べ、成形されているペーパー用のドリッパーのいいところは使いやすい所、入手しやすい所、
また洗いやすく、ペーパーが使い捨てなので清潔が保てるところです。

金属製のいいところは保温性と熱の伝導率、耐久性、そして抽出時の温度が一定に保てます。
陶器製とプラスチック製は大きく差は感じられません。
陶器製はプラスチックに比べ、
保温率が高く、見た目がいい所ぐらいでしょうか。

プラスチックだから悪いとか、金属製だから最高というような大きな差はありません。購入しやすさ、見た目、使いやすさ等、ご自分の気分で選ぶのが一番です。


コーヒーの酸味